溶連菌性咽頭炎(溶連菌感染症)について (2018.01更新)

溶連菌性咽頭炎

冬から春にかけて流行する病気のひとつですが最近は1年を通してかかります。

溶連菌という細菌がのどに感染してのどの痛みや発疹が出てきます。舌がブツブツとなることや嘔吐を伴うこともあります。
潜伏期間は2~5日で、主に2~10歳ころに多く、成人は少ないといわれています。

院内での診断は綿棒でのどの菌を採取し、迅速キットにより10分程度でわかります。

治療

抗菌薬を10日間服用します。1日か2日で熱が下がり、のどの痛みも消失します。しかし熱が下がったからといって途中で薬をやめてしまうと再発してしまうこともあり、リウマチ熱をおこすことがあります。必ず薬は最後まで服用することが大切です。

家庭で気を付けること

高熱

ぐったりとしてしんどそうであれば使用方法を守って解熱剤を使用してください。

食事

のどの痛みがあるときは、熱いものや酸っぱいもの、からいものは避けましょう。ほしがればアイスクリームなどのどごしの良いものを与えましょう。

入浴

熱がなく、元気ならかまいません。

こんな時はもう一度受診を

  • 2日以上経っても熱が下がらない
  • 喉の痛みが強く、水分があまり飲めない時
  • ぐったりして顔色が悪い時

2週間~1ヶ月に腎炎をおこすことがあるので、手・足・顔のむくみや尿の色に注意してください。

薬を飲み始めて24時間たてば、ほかの子にはうつりません。発熱や発疹が治まって元気であれば登園、登校してもらって構いません。

溶連菌はいろいろなタイプがあり、何回も感染してしまうことがあります。
日頃から、手洗い、うがいをして予防しましょう。